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  • lifestyleworks2023

~ここまで解明!老化に関する9つの機序~

「老化に関する9つのメカニズム」とは?

The Hallmarks of Aging by Carlos Lo´ pez-Otı´n他 ※文献1

ヘルシーラジオ シーズン4」としてお伝えしているアンチエイジングエイジング

(老化)にアンチ(抵抗)するにはエイジングの機序を知らないといけないですね。


そこで2013年の時点で解明されている9つのメカニズムについての総説(権威がその分野の学術的知識をまとめた論文で教科書的内容でかつ最新情報なもの)から要点をなるべくわかりやすくまとめてみました。老化のメカニズムが分かるとそれに対抗する処置をすることでアンチエイジングにつながる、という内容も併せて書き加えています。

9つのメカニズム

その①:DNAの不安定化(DNA情報の損傷、切断、修復不全など)

 DNAが損傷してその修復がうまくいかないと、その傷んだDNAの細胞はオラオラな「不良な細胞」になたっり、ヘタすると「癌」になったり。なのでそれを起こさないようにたくさんの修復機序があるんですが、その修復がうまくいかないとオラオラ細胞がどんどん貯まっていくそうな。それはすなわち老化の原因の一種ですっていう話。わかりやすいのはお肌のシミ。


 年齢を重ねるにつれてこの損傷したDNAが増えていくので、逆にそれを防いであげればアンチエイジングってことね。ちなみに直接的に外部からDNAを損傷するのは「紫外線」「放射線」「化学物質」。これらを避けることが一丁目一番地。NAD+による修復促進の報告もあり、NMNサプリが有効かも?


その:②テロメアの短縮

 細胞はそれ自身が古くなると細胞分裂して新しく生まれ変わるけれど、そのたびに染色体にある”テロメア”っていう部分が短くなっていくんだって。細胞分裂にとってテロメアは「テーマパークに入るための回数券」みたいなもんで、分裂するとどんどん減っていき、テロメアが短くなってしまったら細胞は分裂できず、老化細胞になるってことらしい。


これを防ぐのがテロメラーゼっていう酵素。この酵素をうまく働かせれば、テロメアの長さは復活し、アンチエイジングにつながるって。ヨガや運動、食生活の改善でひとでもテロメアが伸びるという報告あり。NAD+によるテロメア保護効果の報告もあり。


その③:”エピゲノム”の変化

 DNAを「文字」だとすると、それを一冊の「本」にしているのがヒストン蛋白。それをさらにシリーズ「全巻集」にしているのが染色体ってやつ。ちなみにエピゲノムは本の必要なページに張り付けてる付箋紙みたいなイメージ。


すべての臓器の細胞は全く同じ染色体をもっているのにそれぞれ「目」とか「肝臓」とか特徴が違うのは、各臓器の細胞レベルで付箋紙がついているところが異なっていて、それぞれの特徴を出すDNA情報が書いてあるページに付箋紙が張ってあり、その情報を読み取って表現型にしているのがそれぞれの特徴って感じ。


 この付箋紙、つまりエピゲノムは加齢とともにはがれて行ったり、関係ない場所に張られたりする。これが老化の一つと考えられていて、白髪やシミといった形態の変化この「付箋紙のはがれ」で説明できるらしい。エピゲノムの変化には生活習慣が大きくかかわっているそうです。また、そろそろエピゲノム年齢なるものが測定できるようになるかも。


その④:栄養センサーの作動不良

 栄養(特にグルコース)を摂取すると、それを何に利用するかは分泌されたインスリンを介して、細胞レベルで感知し、適所に振り分けているんだけれど、栄養が慢性的に過多状態になると細胞が「天狗」になって自己貪食(オートファジー)を抑制してしまい、本来は不要な細胞やたんぱく質が、オートファジーで除去されなくなるんですって。


これがたまりにたまった状態が老化の一種であり、逆に少々飢餓状態にするとアンチエイジングなのではないか、というのが「30%カロリー制限によるアンチエイジング」。多くの動物実験で有用性が示唆されているが、霊長類ではまだ証明できていないのが気になる。


 そしてなによりヒトで長期にカロリーを制限することは骨密度の低下や筋肉の萎縮を引き起こしてかえって不健康に。ダイエット単独では有用性はアンチエイジング効果は低く、運動や睡眠なども含めた、要するに生活習慣の改善になっちゃうw。


このアンチエイジング作用にはサーチュインが関与していて、そしてNAD+はサーチュインの補酵素(車のキー的なもの)で重要ですね。


その➄:タンパク質の恒常性喪失

 身体の内部や外部から発生するストレスは細胞内外のあらゆる場所に存在するタンパク質を壊したり不安定な構造にしてしまう。通常はそれらを修復する機序(きれいに分解したり、再利用したり、構造を修復したり)が稼働することで、恒常性(元通り)を維持している。


 しかしその元通りにする機序が失なわれると、ゴミのようなタンパク質のかけらが蓄積していく。プラスチックやペットボトルが本来の使用目的を終えてかつ再利用できなくなって、投棄されたものがどんどんたまっていく、みたいなもんですね。


その⑥:ミトコンドリアの機能不全

 ミトコンドリア内のDNAは細胞核に比べて”修復機能”が薄くて、DNA損傷によって簡単にミトコンドリアが機能不全になってしまう。これによってエネルギーを産生できなくなった細胞は老化細胞となってしまいます。


 プロ野球選手に比べプロサッカー選手のほうが怪我しやすく、引退も早いみたいなイメージ。ここにもNAD+の活躍が期待できる可能性がちらちら。名医となって選手寿命を延ばせるか。


⑦老化細胞の蓄積

 DNAが傷ついて修復できなくなった細胞は、速やかに自己貪食作用(オートファジー)で除去されるが、年齢を重ねると、これが除去されにくくなり、蓄積していく。老化細胞は不正確な情報を周囲に発信し(炎症が起きていないに炎症サイトカインを放出など)、健康な細胞を惑わせる(いわゆる老害ですねw)。


⑧幹細胞の老化

 からだの各部分には、自身が生き続けるために重要な幹細胞といわれる「母」がいて母から生まれてくる(要は細胞分裂です)「子」細胞が、エピゲノム情報にもとづいて、必要な形態へトランスフォームする(角膜の細胞とか、腸粘膜とか自分のいる組織の一員になる)。これがなくなってしまう状態が老化。逆に組織にトランスフォームした細胞から「母」へ逆戻りさせたのがiPS細胞ですね。


⑨細胞間コミュニケーションの変化

 細胞と細胞は物質や神経を介してコンタクトをとっている。BtoBみないなもんで、お互いに持ちつ持たれつ、時には競合したり。代表的なものは免疫細胞で、それぞれが個性的な役割を持ちつつも、サイトカインやエクソソームなど、細胞から分泌される物質で連絡を取り合っている。 このコミュニケーション不足は明らかに全体の機能へ悪影響が発生し、それが病気や老化へ影響する。


エクソソーム療法や幹細胞培養上清液投与といったものは、この部分に対するアンチエイジング法として注目されています。


~参考図です~(直訳に近いので難しいかも)



文献1より改変引用



文献1より改変引用

以上です。


最後までお付き合いくださり、ありがとうございます。


ヘルシーラジオでは2月末まで毎週水曜日に上記内容をもとに、アンチエイジングに関する話を医学の専門家目線でお伝えしています。



よろしくお願いいたします。では。

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